インフラエンジニアはきつい?7つの理由や実態からやりがいまで解説

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「インフラエンジニアの仕事はきつい?」
「きついって聞くものの、どれくらいハードなの?」
「 インフラエンジニアはやめておいたほうがいい?」

このような疑問を持っている方向けに、この記事では以下の内容をメインに解説します。

この記事を読んでわかること
・インフラエンジニアがきついと言われる理由
・仕事内容と大変な点
・インフラエンジニアの仕事の実情
・インフラエンジニアの仕事についていけないと思った場面

また、上記のマイナス面だけではなく、やりがいやメリットなどポジティブな面についても紹介します。インフラエンジニアになりたい人はぜひご一読ください。

目次 (PRも含まれます)

インフラエンジニアの仕事がきつい7つの理由

どんな仕事にも厳しい場面は必ず存在しますが、その度合いは個人の資質によって大きく異なります。インフラエンジニアが大変と言われる理由は、以下7つです。

  1. 多岐に渡る作業範囲
  2. 障害対応のプレッシャー
  3. 予期せぬトラブルとの対応
  4. 定常化された業務と刺激の不足
  5. 深夜勤務・残業が多い
  6. 常に勉強する必要がある
  7. データセンターが寒い

それぞれの理由を詳しく解説します。

多岐に渡る作業範囲

インフラエンジニアには、以下の幅広い技術や知識が求められます。

  • サーバー
  • ネットワーク
  • データベース
  • クラウド

これらの知識は常に変化するため、最新の技術動向を把握し続け、絶え間なく学習を重ねていく必要があります。この多岐にわたる業務範囲と絶え間ない学習の必要性が、インフラエンジニアがきついと言われる一因です。

障害対応のプレッシャー

インフラエンジニアの主たる役割は、システム全体を常に快調に稼働し続けることを保証することです。そのため、突発的な問題やトラブルが発生した際は、迅速な対応が求められます。

DAI
システムのダウンタイムは企業の業務に直接的な影響を及ぼすため、大きなプレッシャーの中で業務に取り組むことになります。

予期せぬトラブルとの対応

サーバーやネットワークは常に稼働していますが、予期せぬトラブルが発生する恐れもあります。インフラエンジニアはそれらに迅速に対応し、システムの正常な運営を維持するために、休日や深夜に呼び出されることがあります。

定常化された業務と刺激の不足

インフラエンジニアの中には日々の定型的な業務に単調さを感じる人もいます。最新の技術に挑戦する機会が乏しく、面白みに欠けるかもしれません。

DAI
特に監視業務などは、トラブルがない限り単調な作業が続くため、やりがいを感じにくい人もいるでしょう。

深夜勤務・残業が多い

インフラエンジニアの職務では、システムの安定稼働を維持するために、深夜や休日の勤務が必要な場合があります。特に、業務への影響を最小限に抑えるため、システムのアップデートやメンテナンスは、夜間に実施されることが多いのです。

常に勉強する必要がある

ITの分野では技術が急速に進化しているため、インフラエンジニアとしては、新しい技術やトレンドを絶えず学び続けることが重要です。

DAI
勉強しないままだと、業務内容が理解できない恐れがあります。

データセンターが寒い

サーバールームの環境は、物理的な面でもインフラエンジニアにとって課題の一つです。サーバーの過熱防止のための冷却は不可欠ですが、長時間の作業は体への負担が大きくなります。

本当にきつい?実際に働いてわかった、インフラエンジニアの真実

インフラエンジニアはきつい面があるものの、周りから「やめておいたほうがいい」と言われることがありますが、実際に仕事をしてみると、以下のように意外と魅力的な側面がたくさんあります。

  • 仕事が安定していて、将来性がある
  • 比較的残業は少なめで、休みが取りやすい
  • 幅広いスキルが身につく
  • クラウド化によってリモートワークも可能

それぞれ解説します。

仕事が安定していて、将来性がある

現代社会におけるIT技術の重要性の増大により、インフラエンジニアの職務は欠くことのできない存在であり、需要は安定しています。

DAI
インフラエンジニアが扱うサーバー・ネットワーク・セキュリティに関する技術は、企業のシステム運営に不可欠です。

さらに、クラウドテクノロジーの進化やIoT機器の増加で、インフラエンジニアの需要は将来的にも高くなると見込まれます。最新のスキルを習得すれば、キャリア発展につながる可能性があります。

残業は比較的少なめで、休みが取りやすい

技術の進歩によって自動化と效率化が進み、以前に比べて残業時間は減少しています。

DAI
クラウドサービスの利用により、リモートでシステムの監視と管理が可能になり、現場に出勤する必要性も低いです。

労働環境の変化でワークライフバランスが改善し、働き方改革による労働時間の見直しもあって、休暇を取りやすい環境が整ってきています。

幅広いスキルが身につく

インフラエンジニアとして働くことで、サーバー、ネットワーク、セキュリティ、クラウドといった多彩な技術領域のスキルが身につきます。これにより、さまざまなプロジェクトに対応できるようになり、キャリアの選択肢も広がります。

クラウド化によってリモートワークも可能

クラウド技術の普及で、インフラエンジニアはどこからでも作業できるようになりました。これにより、リモートワークが現実的な選択肢となり、働き方の柔軟性が高まっています。

DAI
リモートワークを希望する場合は、クラウドコンピューティングの技術を習得することをおすすめします。

インフラエンジニアの仕事についていけないと感じた瞬間

インフラエンジニアとしての仕事に追い付けなくなった3つのエピソードを紹介します。

  1. 専門知識や用語が覚えられない
  2. 周囲からのサポートが少ない
  3. 夜勤や交代制の勤務体系が合わない

事前に知っておけば対処できるものもあるので、詳しく見ていきましょう。

専門知識や用語が覚えられない

インフラエンジニアの業務は、ネットワーク、サーバー、セキュリティなどの専門領域に関する知識と専門用語の使用が多くなります。そのため、学習が得意でない人や新しい専門用語を習得するのが苦手な人にとっては、大きな課題になるかもしれません。

周囲からのサポートが少ない

インフラエンジニアは独立して作業を行うことが多く、特にリモートワークや小規模な体制では、周囲からのサポートが限られることがあります。

  • チームとの連携が少ない環境で働くことに不安を感じる人
  • 協力して作業を進めたい人

上記に当てはまる人にとっては、適していない可能性があります。

夜勤や交代制の勤務体系が合わない

インフラエンジニアには、システム監視のため24時間体制が求められ、夜勤や交代制の勤務が必要になることがあります。

DAI
そのような働き方に馴染めず、体調や精神状態が悪化する人もいるでしょう。

定時勤務を希望したり、プライベートとの兼ね合いを重視する人には、インフラエンジニアの職には不向きかもしれません。

「きつい」と言われるインフラエンジニアのやりがい

きついこともあるインフラエンジニアですが、以下のやりがいもあります。

  • 知識・スキルの獲得で自己成長ができる
  • システムの根幹に携わることができる
  • 障害対応を乗り切ったときに達成感がある

順番に紹介します。

知識・スキルの獲得で自己成長ができる

インフラエンジニアにとって、新しい技術やスキルを常に学び続けることは不可欠です。それらを実務に活かしていく過程で、自分の成長を実感できるのが魅力的です。

システムの根幹に携わることができる

自分が作り上げたインフラでアプリを動かし、それが会社の事業や提供サービスの土台を支えていることは、大変やりがいのある仕事です。インフラエンジニアとしてシステム全体の核心部分に携われるのは、この職の魅力の1つと言えるでしょう。

障害対応を乗り切ったときに達成感がある

システム運営の中で、意図せぬトラブルやトラブルに直面することがあります。そういった事態に迅速かつ正確に対応し、問題を解決できたときの満足感は非常に大きいと言えます。

DAI
特に、チームメンバーやクライアントから感謝されれば、その喜びはひとしおのものとなるでしょう。

インフラエンジニアに向いている人

インフラエンジニアに向いている人の特徴には、以下が挙げられます。

  • 学習意欲があり新しい技術を習得できる人
  • 機械・IT機器に触れるのが好きな人
  • 慎重に仕事を進める人
  • ミスに気付く能力が高い人
  • 事前準備が得意である人
  • 裏方の仕事が好きである人
  • 手に職をつけたいと思っている人

キャリア設計を成功させるうえで、自身に合った適性を確認することは非常に重要です。インフラエンジニアに向いている人の特徴を参考にしながら、自分のキャリアパスを慎重に検討してみましょう。

学習意欲があり新しい技術を習得できる人

IT業界では以下のように常に技術が進歩し続けており、その変化のテンポは年々速くなっています。

  • クラウドコンピューティング
  • 仮想化技術
  • 自動化ツール

新しい技術やトレンドが絶え間なく生み出されるため、学習意欲の高い人に適したフィールドといえます。

機械・IT機器に触れるのが好きな人

インフラエンジニアには、サーバー、ネットワーク機器、ストレージシステムなど、さまざまなIT機器を扱う仕事があります。これらの機器に関する興味や探究心が強く、その構造を理解して問題を解決するのを楽しめる人には、向いている職だと言えるでしょう。

慎重に仕事を進める人

インフラエンジニアの仕事では、些細なミスが大きな問題につながりやすいため、以下のように慎重に業務を遂行する能力が求められます。

  • 細部に気を配れる
  • リスクを予測できる
  • 計画的に作業を進められる

上記に当てはまる人はミスが少なく重宝されるのです。

ミスに気付く能力が高い人

インフラエンジニアには、システムの設計、構築、運用の各過程で発生し得る問題やミスを素早く発見し、対処する能力が求められます。問題解決力に加え細かな不具合にも敏感で、それを修正できる人こそ大きなトラブルを未然に防ぐ優秀なインフラエンジニアとなれるでしょう。

事前準備が得意である人

インフラエンジニアの重要な職責の1つは、突発的な問題や障害に備えることです。

DAI
事前にリスクを分析し、対応策を講じられる技術者は、システムの安定性と信頼性を確保できる可能性が高いでしょう。

裏方の仕事が好きである人

インフラエンジニアは、ITシステムの土台を構築して維持・管理する重要な役割を果たす「陰の功労者」といえます。表立って目立つことはありませんが、組織や社会にとって欠くことのできない業務に従事することで、充実感を味わいながら働けるのが魅力です。

手に職をつけたいと思っている人

インフラ関連の分野では技術的な専門性が高く評価されており、長期的な安定性も期待できる職業です。技術面での能力を磨けば、安定した職を見つけられるはずです。

インフラエンジニアのメリット

インフラエンジニアの大きな利点の1つは、この仕事がすぐに無くなってしまうことがないという点です。しかし、それ以外にも様々なメリットがあります。これから転職を検討している人にとって、インフラエンジニアはおすすめの職種だと言えるでしょう。

市場価値の高いスキルを得られる

資格取得活動と現場業務の両立により、サーバー、ネットワーク、クラウドサービスなどのITインフラ関連の設計、構築、管理能力が身に付きます。多くの企業がこのような高い専門性を備えた人材を必要としているのが現状です。

スキルを幅広く身につけられる

インフラエンジニアの仕事は、以下のように幅広い技術分野をカバーしています。

  • ネットワーク
  • サーバー
  • ストレージ
  • クラウド

多岐にわたるスキルを身につけられ、その結果キャリアの選択肢が豊富になり、大きな可能性が広がるのです。

やりがいや責任のある仕事ができる

システムの安定運用を維持し、障害発生時の迅速な対応が要求されるため、インフラエンジニアには重大な責任がかかっています。しかし、その分大きなやりがいも感じられるのです。

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特に、大規模プロジェクトや重要なシステムに携わることで、社会や組織に対してさらに大きなやりがいを見出せるでしょう。

急になくなる仕事ではない

ITインフラは現代社会の根幹を成す重要な仕事であり、そのニーズは今後も増大していくと予想されます。そのため、インフラエンジニアの仕事はなくなることがなく安定しています。

DAI
学習にかけた費用に対するリターンが大きい職業だと言えます。

未経験でも目指しやすい

未経験からでも、インフラエンジニアとしての知識とスキルを身につけられるよう、豊富な教材や学習サービスが用意されています。AWS認定資格やIT系の試験資格は、100時間前後の学習で取得できるものもあり、これらを目標に学習を進めるのは有効な方法です。

インフラエンジニアはきつい場面もあるけど魅力もある仕事

インフラエンジニアの仕事は幅広い知識と絶え間ない学習が必要とされ、また障害対応の圧力や不規則な勤務体系など、確かに大変な側面があります。

一方で、安定したキャリアと技術習得の機会、やりがいのある仕事内容など、魅力も多数存在します。

特に、最新技術に興味があり、細かな作業にも長けており、粘り強い問題解決力を持つ人に向いています。そのような人であれば、インフラエンジニアとして充実した職務経験を積むことができるでしょう。

魅力を感じた人は自身の適性を確認しながら、インフラエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。